ネモフィラ
ネモフィラ・ペニーブラック
分類:ハゼリソウ科、耐寒性一年草
学名:Nemophila menziesii
和名:ルリカラクサ
原産地:北アメリカ
種まき時期:9月~10月
開花時期:4月~5月
発芽適温:15℃~20℃
生育温度:10℃~20℃
発芽日数:7~14日
株間:20cm
覆土:2mm
空色のお花が美しいインシグニスブルーが一番有名ですが、その他にも白系のスノーストーム、黒系のペニーブラック、ちょっとお花が大きめで白地に青いブロッチの入ったマキュラータがあります。
環境によっては2月頃からちょぼちょぼ咲き始めますが、春になると横に広がって、こんもりとした姿になり、株いっぱいに小さなお花を咲かせてくれます。
種子はビオラのタネ程の大きさで比較的きやすいと思います。
発芽率ですが、私の経験では品種によってまちまち。わが家ではペニーブラックが一番成功率が高いです。
栽培のポイント
種まき
寒冷地以外は秋まきが基本です。
秋蒔きは9月~10月頃、春蒔き(寒冷地)は桜の開花する頃、3月下旬~4月頃が蒔きどきです。
タネは小さめなので箱蒔きが適しており、蒔き床には市販の種まき専用土やピートバンを使うとよいです。
蒔き床にタネが重ならないようにバラ蒔きし、覆土はタネが隠れる程度。底面給水させて発芽まで日陰で管理します。
通常なら約1週間前後で発芽が始まります。
ジフィーセブン・ピートバンの使い方
どちらもピートモスを圧縮加工したもので、水で膨らまして使用する育苗資材です。
育苗・管理
ネモフィラ・スノーストーム
発芽したら日に当て、本葉が2~3枚になったころ、1本ずつ丁寧にポリポットやジフィーセブンなどに鉢上げします。
鉢上げ用の土ですが、育苗用の専用土かできるだけ肥料分の少ないほうが良いと思います。一般的な園芸用土は肥料分が多く、小さい苗が肥料やけをおこすことがあります。
赤玉や腐葉土などの混合土に鉢上げする場合は、元肥として化成肥料を少量混ぜておくとよいです。
成長が早いので、苗が小さくても霜が降りる前の10月の下旬から11月の上旬ごろには定植することができますが、この場合は霜よけを推奨しています。
耐寒性は比較的強いので、わが家では軒下の日当たりの良い花壇では特に霜よけはしていません。
ただ寒風が当たったり、強い霜が降りる場所への植え付けは春を待ったほうがよいです。
ポリポットなどで冬を越す場合は、日当たりの良い暖かい屋外で管理し、様子を見て鉢増しをしましょう。冬の間も成長するので根詰まりしやすいです。
3月頃、花壇などに定植します。株間は20cm以上はとりましょう。
病害虫
秋蒔きの育苗中は寒い時期なので特に心配する病気や害虫はありません。
栽培記録(2013年)
まとめ
【品種】:ネモフィラ・ペニーブラック(サカタ)
【播種日】:2013年9月17日
【発芽までの日数】:約1週間
数年前に購入した種子の残りを使用しましたが、まずまずでした。
蒔き床にはココピートをメインにした軽い混合土、鉢上げには赤玉土と腐葉土メインの混合土を使いました。
発芽率はう~ん、ネモフィラは全般的にあまり高くはないですね。
今回は年内に庭に定植したもの、ポリポットで冬越しさせて春に植え付けたもの、冬に鉢に植え付けたものの3通りありましたが、記録は最後の鉢植えしたものです。
結果、一番早く開花したのはやっぱり鉢植えでした。戸外の霜の当たらない暖かい場所に置いておいたからだと思います。
栽培記録
播種後約1週間(9/25)
発芽してました
(9/30)
双葉がしっかりと開きました
(10/10)
本葉がのぞいてます。鉢上げ前の様子
(10/10)
1芽ずつ7.5cmポットに鉢上げ
(11/4)
本葉が2枚出てきました
(11/19)
本葉が増えてきました
(12/9)
根が回りました。このあと9cmポットに鉢上げ
(12/25)
どんどん成長しています。一部を鉢に植え付け。
(2/13)
鉢に植え付けたものが開花♪
(2/13)
株張り12cmぐらい