クレマチスとは
マダムジュリアコレボン&
ミケリティ
バラと並んでとても人気が高いガーデンプランツです。
クレマチスはキンポウゲ科の植物で、ユーラシア大陸を中心に北半球に多く分布しており、日本にもカザグルマ(パテンス)が各地に自生していました。
日本では古くからこのカザグルマと中国からもたらされたテッセン(フロリダ)が親しまれてきました。
「テッセン」はクレマチスの一品種名ですが、クレマチスを総称して「テッセン」と呼ぶ人も多いです。
現在のクレマチスの多くは、これらの日本や中国に自生していたクレマチスとヨーロッパのクレマチスを元に改良してできたものだそうです。
クレマチスは一部の系統が直立ですが、多くがつる性なのでバラと一緒にアーチやフェンスに絡ませて楽しむこともできます。
特にバラにはないブルー系の花を持つ品種は、ローズガーデンに彩りをプラスしてくれます。
また花色や花形の種類が豊富で、品種によって開花時期も春から冬まで様々あるので用途が広がりますね。
クレマチスの系統
アーマンディー アップル・ブロッサム
クレマチスはいくつかの系統(グループ)に分類されています。
基本的には交配親である自生種を元に分類しているようですが、日本では統一したグループ分けがないようで、本や雑誌、園芸店、商品の名札などで異なる表記になっていることもあります。
1つの基準として英国王立園芸協会(RHS:Royal Horticultural Society )が作った分類があり、クレマチスの専門書や専門家などはこちらを使っていることも多いです。
このRHSの分類には早咲き大輪系、遅咲き大輪系といって咲き方の違いでグループ分けしている品種もあります。
ただ日本では、気候の違いから開花期にずれが生じ、英国の早咲き・遅咲きにうまく該当しない品種もあるようです。
こういったことも日本でのグループ分けの統一が難しい要因かもしれませんね。
一般の園芸愛好家にとってクレマチスの系統まで意識する必要性はあまりないかもしれませんが、クレマチスの品種選びをする上で、そのグループの特徴を知っておくのは、意外と大切だな~と思うことも多々あります。
特に剪定方法は系統によって違ってきます。
失敗しないためにも、気に入ったクレマチスを見つけたら、そのグループの性質もちょっとチェックしてみるとよいと思います。
ここでは今まで育てたことのある品種を、よく使われているポピュラーな系統に分けてご紹介します。