ストック
キスミー・バイオレット
分類:アブラナ科、耐寒性一年草
学名:Matthiola incana
和名:アラセイトウ
原産地:ヨーロッパ南部
種まき時期:8月中旬~9月中旬
開花時期:10~4月
発芽適温:20℃前後
生育温度:5℃~25℃
発芽日数:3~7日
株間:15cm~20cm
覆土:5mm
ストックはパンジーやビオラと並んで、お花が少なくなる冬、カラフルな花を咲かせる貴重なお花です。
ストックには切り花用の高性種もありますが、わが家はミニストックとも呼ばれる矮性種の種まきしかしません。
矮性種は風で倒れる心配もなく、強い霜があたらない軒下の花壇などに地植えすれば冬から春までお花を楽しめます。
また鉢植えにもピッタリの草丈なので、パンジー、ビオラと色合わせをして寄せ植えを作るのも楽しいですよ。
ストックはその特性上、八重咲きと一重咲きが50%ずつの割合で出ます。双葉で八重だけ見分ける方法もありますが、何度育ててみても私は見分けられませーん。
ボリュームがあって豪華な八重に比べて一重はちょっと寂しい感じがするのか、園芸店でも八重が好まれてきました。
でも最近はその可憐な姿から別のお花の感覚で寄せ植えなどにもよく使われるようになり、店頭にも並ぶようになってきています。
栽培のポイント
種まき
暖地に分類されるわが家では、ストックを年内に咲かせるために8月上旬から中旬頃までに種まきします。
ストックは発芽適温が20度前後ですが、室内の冷暗な場所や、屋外の風通しのよい日陰で管理すれば、4~5日ほどで発芽します。発芽温度には幅があるのかもしれませんね。
タネは小さめなので箱蒔きが適しており、蒔き床には市販の種まき専用土や赤玉極小粒などを使うとよいです。
蒔き床にタネが重ならないようにバラ蒔きするか、3cm角に1粒ずつ点まきにし、5mm程度覆土、底面給水させて発芽まで日陰で管理します。
また、発芽率がよいため、セルトレーやジフィーセブンに2粒まきして間引く方法もあります。
ジフィーセブン・ピートバンの使い方
どちらもピートモスを圧縮加工したもので、水で膨らまして使用する育苗資材です。
育苗・管理
発芽したら徒長しないように水遣りを控え、日に当てるのですが、真夏の直射日光に当てたらひとたまりもありませんので、すだれや遮光ネットで半日陰にしてあげます。
本葉が2~3枚になったらポリポットなどに丁寧に鉢上げします。まだ暑いので、できるだけ根を切らないようにピンセットや割り箸で苗を抜くのですが、抜くというより、蒔き床ごとごっそり掘り上げる感じで...
特にストックは直根性といって、最初は太い根が1本あるだけなので、これを切ったらアウトです。気をつけましょう!
鉢上げ用の土ですが、育苗用の専用土かできるだけ肥料分の少ないほうが良いと思います。
一般的な園芸用土は肥料分が多く、小さい苗が肥料やけをおこすことがあります。
ポリポットなどでしばらく育苗し、根が回ってきたら株間を20cm前後空けて定植します。
病害虫
ストックは比較的丈夫なので特に病気にかかったことはありません。ナメクジが入らないようにだけ注意しましょう。
栽培記録(2014年)
まとめ
【品種】:シンデレラ ミックス(タキイ種苗)
【播種日】:2014年9月2日
【発芽までの日数】:約4~5日
蒔き床にはココピートをメインにした軽い混合土、鉢上げには赤玉土と腐葉土メインの混合土を使いました。
今回は9月に蒔いたため、やはり年内の開花は無理でした。
2月頃、ちょっと根詰まりぎみになり、葉が黄色く変色してしまいました。
本当は早めに定植したかったのですが、八重か一重かを確認するためにポリポットでの管理が長くなり、うっかりしていました...
栽培記録
(9/8)
子葉が開きました
(9/23)
割り箸でそっと掘り上げ
(9/23)
7.5cmポットに鉢上げしました
(10/1)
本葉が大きくなってきました
(10/29)
本葉が増えてきました
(11/23)
9cmポットに鉢増ししました
(12/31)
順調に成長
(2/2)
蕾がついてきました
(2/24)
開花です!しかし根詰まりぎみ
(3/10)
ハンギングバスケットに定植♪