ルピナス
ルピナス ラッセル
栽培のポイント
種まき
適温下では約10日~14日程度で発芽が始まります。
冬の低温にあって花芽ができるため、温暖地の場合は9月、寒冷地では5月~6月に種まきし、翌年の初夏に開花します。
タネの袋にはよく花壇やプランターに「直まき(じかまき)」するように書いてありますが、これはルピナスが直根性(ちょっこんせい)で移植が難しいからなんです。
ルピナスの芽
左の写真は発芽したルピナスを、まき床をバラしてそっと取り出したものですが、比較的太い根が一本、まっすぐにスコーン!と下に伸びています。これを直根性といいます。
太い割に意外と折れやすく、これを誤って折ってしまうともうアウトなんですよ!怖いですね~(゚Д゚ll)
でもだからといって、いきなり直まきは失敗したときが悲惨なので、あまり現実的じゃないです(^-^;)
やはりしっかりと苗を作ってから、植え付けるのが安全で確実だと思います。というわけで、まずはポリポットやジフィーセブン、セルトレーに直接タネをまく「ポットまき」がよいと思います。
慣れてきて、根を切らないように鉢上げできるなら、タネを節約できる「箱まき」がおすすです。
タネのまき方は、箱まきなら「点まき」がよいでしょう。
ポットまきの場合は、タネを無駄にしないためにもセルトレーや小さめのポリポットに1~2粒まきがおすすめです。
播種後は1cm程度に覆土し、底面給水させて発芽を待ちましょう。
ジフィーセブン・ピートバンの使い方
どちらもピートモスを圧縮加工したもので、水で膨らまして使用する育苗資材です。
育苗・管理
箱まきの場合、発芽したらよく日に当て、本葉が1枚出たところで一本ずつ丁寧にポリポットなどに鉢上げします。ポットまきの場合は、発芽後に一本に間引きます。
ルピナスの根は下に深く伸びるので、鉢増しのときは、深型のポリポットや深鉢に移して育苗しましょう。
ポリポットに根が回ったら、プランターや花壇に定植します。
花壇への定植の際は、株間30cmの間隔で、日当たりと水はけのよい場所に植え付けましょう。
病害虫
ベランダなど風通しの悪い場所では、春先にアブラムシがつくことがあります。
栽培記録(2016年)
まとめ
【品種】:ルピナス・ミナレット混合(タキイ)
【特徴】:草丈を低く改良された品種
【播種日】:2016年9月29日(ベランダ)
【種まきの方法】:箱まき
【種まき用土】:赤玉小粒
【発芽までの日数】:約10日
今回は箱まき、用土は赤玉小粒。表面をならしてから等間隔で点まきし、ベランダの日陰で発芽を待ちました。
発芽してからは、日に当てて管理し、特に病気や害虫にも悩まされず順調に育ちました。
栽培記録
(10/7)
子葉が開きました。
(10/16)
本葉1枚目が出てきました。
(11/3)
本葉が増えてきました。特に問題なく順調。
(1/1)
9cmポリポットに鉢増しました。
(2/25)
下に伸びるので、深型のポリポットに鉢増ししました。
(3/20)
葉が増えてきました。
(4/10)
霜の心配もなくなったので、ここらで庭に植え付けです。木漏れ日があたる場所です。
(4/29)
おっ!蕾が出てきました。
(5/1)
下の方から開花が始まりました。
(5/9)
全体が開花し、ラッセルらしい大きな花穂になっています。