かすみ草
シプシー・ディープローズ
分類:ナデシコ科、耐寒性一年草、宿根草
学名:Gypsophila
別名:ジプソフィラ、宿根カスミソウ
原産地:地中海沿岸~アジア
種まき時期:3月中旬~5月上旬、9月中旬~10月下旬
開花時期:秋まき5月~6月、春まき6月~7月
発芽適温:20℃前後
生育適温:15℃~20℃
発芽日数:5~10日
株間:15cm~20cm
覆土:タネが隠れる程度
カスミソウ(ジプソフィラ)には大きく分けて、一年草と宿根タイプがあります。どちらも種子が販売されているので、タネから育てることができます。
一年草タイプには、高性のエレガンス種(Gypsophila elegans)や矮性のムラリス種(G. muralis)があります。
宿根タイプは高性のパニキュラータ種(G. paniculata)、這性のレペンス種(G. repens)などがあります。
基本は春まきですが、暖かい場所では秋まきもできます。種子はとても小さいですが、比較的発芽率もよく、丈夫で育てやすいです。
カスミソウは弱アルカリ性の土質を好み、耐寒性はよいですが、暑さと蒸れに弱いです。
栽培のポイント
種まき
適温下では、1週間前後で発芽が始まります。
温暖地の場合、春まきは3月中旬~5月上旬、秋まきは9月中旬~10月下旬あたりが標準となっています。
タネがとても細かいので、一般的にピートバンなどを使った「箱まき」が適しています。
タネのまき方は、箱まきなら「ばらまき」がよいでしょう。タネが見えにくいので、厚まき(タネが重なること)にならないように注意しましょう。
播種後はタネが隠れる程度覆土し、底面給水させて発芽を待ちましょう。
ジフィーセブン・ピートバンの使い方
どちらもピートモスを圧縮加工したもので、水で膨らまして使用する育苗資材です。
育苗・管理
箱まきの場合、発芽したらよく日に当て、本葉が出たら一本ずつ丁寧にポリポットなどに鉢上げします。矮性種の場合は本葉4~5枚、それ以外は本葉2~3枚の頃が目安です。
過湿に注意し、ポリポットに根が回るまで育苗します。
花壇への定植の際は、株間25cm~30cmの間隔で、日当たりと水はけのよい場所に植え付けましょう。
酸性土を嫌うため、用土や花壇をあらかじめ石灰で中和しておくとよいです。また、秋まきの場合は、霜が降りる前に植え付けましょう。
病害虫
アブラムシ、ハダニ
栽培記録(2016年)
まとめ
【品種】:かすみ草 ジプシーディープローズ(サカタ)
【特徴】:花径1cmの淡いピンクの小花がドーム状に咲く
【播種日】:2016年10月20日
【種まきの方法】:箱まき
【種まき用土】:赤玉極小粒
【発芽までの日数】:約5日
耐寒性があるので、種まきから育苗までベランダで行いました。
病気や害虫も特にないので、発芽後は順調に生育、5月に入ると順次花が咲き始めました。
たくさん芽が出るし、箱まきでは間引かないので、いつも2~3芽をいっしょに鉢上げしていますが、ほんとうは1本づつなんでしょうねぇ。
植え付けですが、雨も増える時期ですし、過湿による蒸れに弱いので、花壇に植えることはほとんどないです。
栽培記録
(10/25)
発芽が始まりました。小っちゃいです!
(10/31)
子葉が開きました。タネが小さすぎて数がよくわかりませんが、発芽率はよいと思います。
(11/4)
本葉が出始めました。
(11/28)
本葉が4枚ほどになりました。ここらで鉢上げします。
(1/3)
本葉が増えて、ゆっくりですが大きくなっています。特に問題はなく順調。
(2/6)
根が回ってきたので早めに7.5cmポリポットに鉢増ししました。
(3/7)
草丈は相変わらず低いですが、葉が増えて締まってきました。
(3/24)
気温が少し上がり日が長くなるにつれ、急に大きくなってきました。9cmポリポットに鉢増ししました。
(4/21)
ポットに根が回ってきたので、プランターや鉢に植えつけ開始です。
(5/16)
こちらはポリポットでの待機苗ですが、すっかり開花しています。はやく植え付けないと...
(5/25)
こちらは鉢植えです。小花がほぼ満開です。