キュウリ
キュウリ
分類:ウリ科キュウリ属
和名:胡瓜
学名:Cucumis sativus
旬の時期:5月~8月
原産地:インド、ヒマラヤ山麓
キュウリはトマトやナスと並んで夏野菜の定番です。
水分が90%以上、みずみずしくて清涼感のあるキュウリは夏のサラダには欠かせません。
キュウリには400種以上の品種があるそうで、イボ(トゲ)の有無や色、実の大きさや成り方などけっこう見た目にも違いがあるんです。
スーパーなどではツヤツヤした長いキュウリしか目にしなかったので意外でした。
夏の家庭菜園でも大人気のキュウリですが、庭植えやプランターなど育て方の違いで品種選びも変わってきます。
種まきの時期も春まき、夏まきの2通りありますが、家庭菜園では春まきが失敗が少なくおすすめです。
キュウリを食べる
栄養成分と効果
キュウリのぬか漬け
キュウリを調べてみたら、なんと世界一栄養がない野菜という記事が多かったのには驚きました。
どうやら1987年に「世界一低カロリーの果実」とギネスに記載されたことが根拠のようです。
確かにキュウリは超低カロリー。100gあたり14kcalなんです。
栄養素についてはやや少なめですが、代表的なものはカリウム、β-カロテン、ビタミンCです。
カリウムには利尿作用があるため、体内のナトリウムの排出を促し、腎臓の働きを助ける作用があるそうです。
むくみの改善、血圧の上昇を防ぐなどの効果が期待されます。
ギネスはともあれ、野菜の栄養成分も年々研究されていろいろと新しい成分が発表されています。
せっかく低カロリーなんだから、栄養なしなんて言わずに水分補給と夏バテ防止に美味しくいただきましょう。
レシピ
キュウリにはアスコルビナーゼというビタミンCを破壊する酵素が含まれているため、加熱調理するか、お酢と一緒に食べると酵素の働きが抑えられるそうです。
また、キュウリはぬか漬けにすると、ぬかに含まれる豊富なビタミンB1が加わり、疲労回復効果が期待できるとのこと。
お腹に嬉しい乳酸菌もたくさん摂れて、言うことなしですね。
キュウリの育て方 ~プランター栽培編
栽培スケジュール
月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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種まき | ■ | ■■■ | ■■■ | ■■■ | ■■■ | |||||||
植え付け | ■■■ | ■■■ | ■■■ | ■ | ||||||||
収穫 | ■■■ | ■■■ | ■■■ | ■■■ | ■■■ |
種子について
キュウリの種子は、比較手大きいため扱いやすく、発芽率もよい方です。
3月下旬から種まきできますが、キュウリは低温にとても弱いので室内か保温できる育苗機などを使用します。
難しい場合は十分に気温が上がってから栽培を始めるか、苗を手に入れるのが簡単です。
種まき・育苗
3号(9cm)ポリポットに種子が重ならないように2~3粒蒔き、1cmほど覆土します。
タネが流れないように、トレーなどにのせて底面給水させ、発芽するまで乾かさないようにします。
本葉1枚で1本に間引き、根がまわってきたら4号(12cm)ポリポットに鉢増しします。
植え付け
キュウリの植え付け適期は、本葉が3~4枚程度になったころです。
よい苗の特徴は、葉が大きく、節間が詰まってガッシリしていることです。
鉢植えの場合は直径30cm以上のプランターに1株が目安。
市販の培養土2+完熟堆肥1の割合で混ぜた用土に元肥として有機質肥料を施します。
根鉢を崩さないように注意して植え付け、支柱を立てます。
鉢の置き場所は日当たりと風通しの良い場所が適しています。
プランター選びのポイント
キュウリはとにかく水を必要とします!
株が大きくなり実を付ける頃はちょうど暑くなる頃。真夏になると朝一度の水やりでは足りず、うっかり水を切らしてしまうこともあります。
水切れすると葉がしおれ、せっかく結実した実が落ちたり、変な形になってしまう原因になります。
そこでオススメなのが下に貯水機能があり、底面給水できるようになっている鉢です。
酷暑のわが家でもこの鉢を使うことで、真夏でも朝たっぷり水やりすれば一度の水やりで大丈夫なんです。
支柱選びのポイント
支柱の立て方には様々な方法がありますが、一番簡単なのは市販のつる植物専用の支柱を使うことです。
丸い鉢に植え付けるならリングの付いた支柱、横長のプランターに植え付けるならネット付き支柱なんかが便利です。
自分で作る場合は、棒状の支柱を立て、麻ひもやキュウリネットを使ってつるが絡まることができるようにしましょう。
整枝・管理
基本は親づる1本仕立てにし、支柱いっぱいの高さになったところで摘芯します。
地際から30cm程、節にして5~6節から出た側枝は摘み取ります。
それより上から出た側枝(子づる、孫づる)は葉を2~3枚残して摘芯。
キュウリは水切れに弱いので、夏の高温乾燥期にはたっぷり水やりをしましょう!
追肥
基本は1番果収穫後から、速効性の化成肥料を月に2回、一株当たり10g程度施します。
収穫のタイミング
株が疲れないように最初の2~3本は15cm程を目安に若取りします。その後は20cmぐらいで収穫するようにします。
キュウリは驚くほど成長が早いです!あとで収穫しよ~っと♪なんて悠長なこと言っていると、翌日にはお化けになってることもしばしば...
ちょうどよい大きさだと思ったらすぐに収穫しましょう。
病害虫
うどんこ病、ウリハムシ、高温乾燥期にハダニなどが発生する。
ハダニ対策として、葉の裏に葉水(はみず)をするなどして予防しましょう。
コンパニオンプランツ
・害虫対策:マリーゴールド(せんちゅう予防)、ナスタチウム(アブラムシ避け)、ネギ類(ウリハムシ避け)
・株元乾燥対策:ナスタチウム、エダマメ、ミツバ、パセリ
・風よけ:トウモロコシ
同じウリ科の野菜との混植は避けましょう。
キュウリを探す
探し方のポイント
品種選びで大切なのは実の成り方です。
キュウリには大きく分けて「節なり型」と「飛び節型」があり、前者は各節に雌花がつき、後者は2~3節おきに飛び飛びに雌花がつきます。
プランター栽培では親づるに確実に雌花がつく「節なり型」を選ぶのがよいとされています。
ただカタログなどを見てみると節なりか飛び節なのか明記されていなかったり、別の表現で書かれているものもあります。
選ぶ際は家庭菜園向きで、主枝(親づる)に多く雌花がつく品種を選ぶようにするとよいと思います。
最近人気なのはトゲがなく収穫量の多い「フリーダム」(サカタのタネ)という品種です。こちらは節なり性が強いということです。
そのほか、節なり性の強い品種に「よしなり」(サカタのタネ)や「北進」(タキイ種苗)などがあります。
どちらも初心者におすすめの品種となっているので、比較的容易に収穫することができるようです。
特に北進は生育初期からどんどん実がなると評判の品種です。
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