春植え球根
このコーナーでは、豪華でエキゾチックな夏の花を咲かせる、春植え球根をご紹介します。
春植え球根の多くは寒さに弱いため、一部を除いては晩秋から初冬にかけて掘り上げが必要です。
※球根は品種によって植え付け方や栽培方法が異なることがあります。一般的な栽培方法はあくまで参考とし、詳しくは球根に付属している説明書をよく読んで育てましょう。
グロリオサ
グロリオサ
どんなお花?
【分類】ユリ科
【別名】狐百合
【開花時期】6月下旬~8月(地域による)
【草丈】つる性(1m~1.5m)
【植え付け時期】4月~5月
【植え付けの深さ】5cm
【植え付け場所】日向
【耐寒性】弱
【耐暑性】普通
【用途】庭植え、鉢植え、切り花
切り花などでもよく使われるエキゾチックなお花です。
つる性なので、トレリスなどに誘引すると、とても映えます。
ダリア
ダリア
どんなお花?
【分類】キク科
【開花時期】6月~7月、9月~11月
【草丈】50cm~150cm(品種による)
【植え付け時期】4月~5月上旬
【植え付けの深さ】5cm~10cm
【植え付け場所】日向、8月は半日陰
【用途】庭植え、鉢植え、切り花
夏から秋にかけて庭を彩ってくれる豪華なお花です。
小輪から巨大輪まで、さまざまな大きさや花形があり、庭植えでも鉢植えでも楽しめます。
グラジオラス
どんなお花?
グラジオラス・ノリ
【分類】アヤメ科
【開花時期】7月~9月
【草丈】60cm~1.2m
【植え付け時期】3月~5月
【植え付けの深さ】10cm(球根の2~3倍)
【植え付けの間隔】10cm~15cm
【植え付け場所】日向
【植えっぱなし期間】2~3年
【掘り上げ適期】9月~10月
【耐寒性】普通
【耐暑性】強
【用途】庭植え、鉢植え、切り花
すっと伸びた茎に沢山の花を付けるグラジオラスは夏の球根花としてとてもポピュラーですね。丈が1m以上にもなるのでとても豪華で見ごたえがあります。
花色もバリエーション豊富で、庭の雰囲気に合わせてさまざま選ぶことができます。
最近はミニグラジオラスといって草丈が60~90cm前後の品種も登場し、鉢栽培に最適です。
栽培のポイント
植え付け場所は、日当たりと水はけのよいところが最適です。日当たりが悪いと花が咲かないこともあるそうです。
風で倒れやすいので、本葉が6枚ほど展開したころに、暑さ2~3cm程度土寄せを行います。また、支柱を立てるのもよいです。
花後は速やかに花首を切り取り、追肥として化成肥料などを少量与えます。
秋になり、葉先が3分の1程枯れてきたら掘り上げ陰干しし、凍らない場所で保存します。
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アシダンセラ(アシダンテラ)
どんなお花?
アシダンセラ
【分類】アヤメ科
【開花時期】8月~9月
【草丈】80cm~1m
【植え付け時期】3月~5月
【植え付けの深さ】6~8cm
【植え付けの間隔】12cm
【植え付け場所】日向
【植えっぱなし期間】毎年掘り上げ
【掘り上げ適期】10月下旬
【耐寒性】普通
【耐暑性】やや弱
【用途】庭植え、鉢植え、切り花
全体がすっきりとシャープな印象のお花です。
グラジオラスの仲間でニオイグラジオラスとも呼ばれ、その名の通り芳香もあります。
わが家でも以前植えていましたが、植えっぱなしにしていたら、いつのまにかなくなっていました (T_T)
栽培のポイント
植え付け場所は、日当たりと水はけ、風通しのよいところが最適です。
やや寒さに弱いので、気温が上がってから植え付けたほうがよいようです。
霜が降りる前の10月頃、5℃以上の場所で乾燥させて保存します。
アヤメ科の植物は連作を嫌うので、翌年はできるだけ別の場所に植え替えるようにします。
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カラー
カラー
どんなお花?
【分類】サトイモ科
【開花時期】5月~7月
【草丈】40cm~60cm
【植え付け時期】3月~4月
【植え付けの深さ】5cm~10cm
【植え付け場所】日向、半日陰
【植えっぱなし期間】毎年掘り上げ(畑地性)、植えっぱなしOK(湿地性)
【掘り上げ適期】10月~11月
【耐寒性】普通
【耐暑性】普通
【用途】庭植え、鉢植え、切り花
花のように見えるロート型の苞(ほう)が涼しげで美しいお花です。
カラーには湿り気のある土壌を好む湿地性と、水はけのよい場所を好む畑地性の品種がありますが、園芸店でよく売られているものは畑地性の品種がほとんどです。
湿地性は耐寒性が強いため凍らない場所なら植えっぱなしOKですが、畑地性は寒さに弱いため毎年掘り上げが必要です。
栽培のポイント
植え付け場所は、どちらも日向から半日陰までOKのようですが、真夏の直射日光は苦手なので夏は遮光するか、あらかじめ半日陰程度の場所に植え付けるのがよいです。
畑地性は湿度が高いと球根が傷むので、水はけのよい用土で育てましょう。
湿地性は水もちのよい用土で育て、夏に水切れしないように注意します。
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カンナ
どんなお花?
【分類】カンナ科
【開花時期】6月~10月
【草丈】40cm~2m(品種による)
【植え付け時期】4月~5月
【植え付けの深さ】3~6cm
【植え付けの間隔】30cm~40cm
【植え付け場所】日向
【植えっぱなし期間】適宜
【掘り上げ適期】10月
【耐寒性】普通
【耐暑性】強
【用途】庭植え、鉢植え
夏らしい南国の雰囲気漂う大型の植物です。
草丈も鉢植えに適した矮性種から、庭植えに映える大型種まで様々あります。
花はもちろんのこと、斑入りや縞模様の美しい葉はカラーリーフとしても楽しめるので、庭のアクセントにも最適です。
栽培のポイント
カンナは寒さに少し弱いので、関東以西なら植えっぱなしOK、それより寒い場所では毎年掘り上げが必要とのことです。
わが家ではまだ植えたことがないのですが、近くにカンナを沢山植えた通りがあり、植えっぱなしで毎年ちゃんと育っています。
関東が植えっぱなしの北限なのかもしれませんね。
掘り上げる場合は霜が降りる前、葉が黄変したしたころが適期です。
乾燥に弱いため、湿らせたピートモスやおがくずなどと一緒にビニール袋にいれて室内で保存します。
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カラジューム(カラジウム)
カラジューム
どんなお花?
【分類】サトイモ科
【観賞時期】5月~10月
【草丈】40cm前後
【植え付け時期】5月~6月
【植え付けの深さ】5cm~10cm
【植え付け場所】日向、半日陰
【植えっぱなし期間】毎年掘り上げ
【掘り上げ適期】10月
【耐寒性】弱
【耐暑性】強
【用途】庭植え、鉢植え
大きな葉にくっきりと浮き出る葉脈がとても涼しげなカラーリーフです。
白系や赤系、グリーン系などがあり、とてもカラフルです。
栽培のポイント
丈夫で育てやすいのですが、真夏の直射日光に当たると葉焼けするので、半日陰から明るい日陰程度で管理するのが良いと思います。
暑い時期は生育が盛んなので、乾いたらたっぷりと水やりをしますが、20℃を下回ってきたら徐々にひかえるようにします。
地上部が枯れたら掘り上げ、ピートモスやおがくずなどと一緒にビニール袋に入れて10℃以上を保って保管します。
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ゼフィランサス
どんなお花?
【分類】ヒガンバナ科
【開花時期】6月~10月
【草丈】15cm~20m
【植え付け時期】3月~6月
【植え付けの深さ】2cm程度
【植え付けの間隔】5cm
【植え付け場所】日向、半日陰
【植えっぱなし期間】3~4年
【掘り上げ適期】10月下旬
【耐寒性】普通
【耐暑性】強
【用途】庭植え、鉢植え
花の寿命は3日程度ですが、初夏から晩秋まで繰り返し咲き続けます。
タマスダレと呼ばれる白花の品種はとてもポピュラーです。
ゼフィランサスはレインリリーとも呼ばれ、乾燥と高温のあとに雨が降ると開花する性質を持っています。
栽培のポイント
鉢植えの場合は、乾いたらたっぷりと灌水し、乾燥と過湿のメリハリをつけるとよいです。
水はけがよければ土質も特に選ばないため、関東以西の暖地では植えっぱなしOKですが、球根が増えて窮屈になってくるので、3~4年に1度程度は掘り返して整理したほうがよいです。
分球する場合は3月下旬頃行い、寒冷地での掘り上げは10月下旬に葉が黄変してきたころが適期です。
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ハブランサス
ハブランサス
どんなお花?
【分類】ヒガンバナ科
【開花時期】6月~9月
【草丈】15cm~20m
【植え付け時期】3月~4月
【植え付けの深さ】3cm~5cm
【植え付けの間隔】5cm
【植え付け場所】日向、半日陰
【植えっぱなし期間】3~4年
【掘り上げ適期】10月下旬
【耐寒性】普通
【耐暑性】普通
【用途】庭植え、鉢植え
ゼフィランサスの近縁で、上向きに開花するゼフィランサスに対し、斜め横向きに花を咲かせます。
1日花ですが、ゼフィランサス同様に、初夏から秋まで繰り返し咲き続けます。
ハブランサスもレインリリーと呼ばれ、乾燥と高温のあとに雨が降ると開花する性質を持っています。
栽培のポイント
鉢植えの場合は、乾いたらたっぷりと灌水し、乾燥と過湿のメリハリをつけるとよいです。
こちらも丈夫で、関東以西の暖地では植えっぱなしOKですが、球根が密集してくるので、3~4年に1度程度は掘り返して植え直しましょう。
分球する場合は3月下旬頃行い、寒冷地での掘り上げは10月下旬に葉が黄変してきたころが適期です。
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