インパチェンス
インパチェンス・ミックス
分類:ツリフネソウ科、非耐寒性多年草
学名:Impatiens walleriana
和名:アフリカほうせんか
原産地:アフリカ東部
日照:日向~半日陰
耐寒性:弱
耐暑性:強
花色:白、オレンジ、ピンク、赤、ブルー、紫
花径:2~5cm
草丈:20~30cm
開花時期:5月~10月
園芸店では5月下旬ごろから開花株の苗が並び始めます。
初夏から秋まで長く咲く非耐寒性の多年草ですが、一般的には一年草扱いとなっています。
日向から日陰までOKになってますが、真夏の強烈な直射日光は苦手なので、夏の間は明るい日陰か木陰などの半日陰がおすすめです。
わが家では真夏になると連日35℃前後になるため、木漏れ日程度でも葉がグッタリしてしまいます。
日向が好きな夏花は他にも沢山あるので、わが家ではシェードガーデンを彩ってくれるお花としてインパチェンスを活用することにしています。
花色はとても豊富で、白、オレンジ、ピンク、赤などの単色や複色系など様々あります。
いろんな色を組み合わせても違和感がないのでミックスして植えるのもよいですよ。
その他、インパチェンスの仲間でニューギニア原産種をもとに改良されたニューギニアインパチェンスや、サカタのタネが交配したサンパチェンスなど、一般的なインパチェンスより大型で花も大きな品種もあります。
ポット苗は5月下旬ごろから出回りますが、茎が伸びきっていない葉の色が濃く密に茂ってがっちりした苗を選ぶと良いです。
育て方のポイント
日常の管理
インパチェンス・ピンク
真夏の強い日差しが当たらない、風通しの良い場所が適しています。鉢植えなら日差しが強くなった頃に半日陰などに移動してあげましょう。
八重咲き品種は雨に弱いので、鉢植えにして直接雨に当たらない場所で管理するのをおすすめします。
インパチェンスは放任しても自然とドーム状にこんもり茂るので、あまり手間がかかりません。
庭植えなら花がら摘みもそれほど頻繁にする必要はないです。
ただ雨が降ると花がらが葉にペタッと付いて茶色くなり美観を損ねる上、ベランダなど風通しの悪い場所では病気の原因にものなるので、様子を見て適度に取り除くのが良いと思います。
一番上の写真は北玄関(やや東向)の9月の様子です。直射日光は朝しか当たらない明るい日陰で、6月に植えてから放任です。
左上の写真は南の庭の木陰。わが家では木陰でも真夏はかなり暑くなり、葉からの水分の蒸発が激しく弱ってしまうため、この年を最後に南には植えていません。
水遣り
インパチェンスは水切れしやすいので、乾いたらたっぷりと水をあげましょう。
水遣りは上からではなく株元へ。特に八重咲き品種は上から水をかぶると蕾が落ちたり花が傷みやすいので気を付けましょう。
施肥
インパチェンスは植え付けの際に元肥として緩効性の化成肥料などを施したら、あとは月に1~2回ぐらい液肥をあげる程度で十分育ちます。
わが家では庭植えについては元肥しかあげていません。
ただし、ニューギニアインパチェンスとサンパチェンスはとても成長が早く株が大きくなるので、上記以外に月に1回追肥します。
切り戻し
初夏から咲かせると真夏にいったんお花がお休みすることがあるので、花が少なくなったなと思ったら半分から3分の1ぐらいにバッサリと切り戻しましょう。
増やし方
挿し木や水挿しで増やすことができます。水挿しの場合はできるだけ毎日水を交換し、発根したら清潔な用土に植え付けます。
病気と害虫
鉢植えにしていると夏の高温乾燥期にハダニがつくことがよくあります。水枯れをおこさないように注意したり、時々葉の表や裏に水をかけたりして乾燥させないようにしましょう。
また、花がらを放置して葉にこびりつくと灰色かび病になることがあります。
インパチェンスを探す
探し方のポイント
インパチェンスには一般的な一重の品種のほか、バラ咲きなどと呼ばれる八重の品種があります。
実生系といって種子から育てられる品種もありますが、店頭に出回っているのは花付きの良い栄養系が多いようです。
ダブルインパチェンス・ムジカやカリフォルニアローズ・フィエスタなどが毎年人気です。
ちょっと日当たりがよくない玄関前などに、ミニバラのように華やかなインパチェンスを飾るのもステキです。
人気のブランド苗
サンパチェンス(サカタのタネ)
サタカのタネが開発したサンパチェンス。夏花といえばコレっていうほど有名になりましたね (^_^)
年々バリエーションも増えて、最近はコンパクトタイプも登場。カラーもいろいろ選べるし、かなりの大株になるので一株で十分存在感があります。
成長も早いので、苗を購入したら2回り大きな鉢に植え、その後も根詰まりしないように随時鉢増ししましょう!
また、サンパチェンスだけは真夏の日差しにも比較的強いです。わが家でも昼過ぎまで直射日光が当たる場所で育てたことがあります。
ただ日光の下では水枯れが激しいので水遣りには気を使いましょう。
ピックアップ
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