ペニーロイヤルミント【2010/02】
2007年にペニーロイヤルミントの種子をまいてから早や3年、これまでの経過をまとめてみることにしました。
性質: シソ科の耐寒性多年草
草丈: 10cm~40cm
開花期:6月~9月らしい
花色: 薄紫色
増やし方:種まき、挿し木
2007年、バラの下草を探していたときにペニーを使っている園芸家がいらっしゃると知り、早速調べてみたのですが、当時はあまり情報がなく、よくわからないまま、とりあえず育ててみることにしました。
種まき好きの私としては種から育てたいと考えましたが、店頭には出回っていなかったため、ハーブティー専門店 e-ティザーヌ(楽天)さんからネットで購入しました。
こちらのお店はハーブの種類が豊富であまり出回っていない種子や苗も見つかるので、時々利用させていただいております。
さて、ペニーロイヤルミントはほふく性で、地下茎ではなく「ランナー」で広がり、その繁殖力は旺盛です。
未だに地下茎と書いてある記事を見ることがありますが、私の育てているペニーロイヤルミントは種の袋にも「ランナー」と書いてあります。
というわけで、ランナーが伸びていく様子が目に見えるので、普通のミントのように突然とんでもない場所から芽を出すようなことはないです。
春になると新芽が一斉に出始めます。明るいグリーンの葉がとても爽やかで美しいです。
しばらくはランナーを伸ばしながら葉がびっしりと地面を多い、踏むとプ~ンと強いミントの香りがします。
ところで、ほふく性なのに草丈40cmってどういうこと?って思いますよね。実は5月頃から写真のように上にも立ち上がってきます。
写真はバラの株元です。バラの下草として植えると、バラと競争してけっこう高くなりますよ。わが家では60cmぐらいまで伸びます。
こまめにカットしないと、ちょっと草むらのように茂ってしまいます。
それから、フェンス際はバラの葉の影になっているので日当たりは悪いですが、ペニーの生育には影響ないようです。つまり半日陰もOKということですね。
けっこう上に伸びてきましたね。バラが囲まれています。
初夏になると、植えに伸びた茎の先に、薄紫色の野性味のあるお花を咲かせます。ちょっと段菊に似ていますね。
写真はフェンスからはみ出して咲く、ペニーロイヤルミントのお花です。
こんな感じで冬まで切っては伸び、切っては伸びを繰り返します。
耐寒性ですが、根が浅いため、最低0℃というのが一般的のようですが、わが家では、強い霜が降りる比較的寒い場所でも冬越しは出来ています。
ただ、地上部はところどころ葉が茶色くなったり、部分的に枯れ込んだりしますので、半常緑という感じです。
ちなみに、2008年、2010年は何度も雪が降りましたが、特に全滅するようなこともなかったので、意外に寒さには強いのかもしれません。
写真は2010年1月の様子です。寒さの中、がんばってます。
<2013年 追記>
最初にペニーを植えてからだいぶ経ちましたが、わが家の庭では色々なグランドカバーが増え、ペニーロイヤルミントはちょっと追いやられています。
当初アブラムシの忌避に効果が感じられたので、随分増えるままにしていたのですが、カットするのが結構大変なので、減らしてしまいました。
びっしりと地面を覆うペニーは「泥はね防止」にもなりますし、香りも強いので、バラの下草としてはとても良いと思います。ただ、足で踏まない場所では上に伸びて茂ってしまうのが難点。こまめなカットは欠かせないです。
ちょっと放置になっているわが家のペニーなので、今年は手入れをして復活させようと思っています。
<増やし方>
種はちょっと小さいですが、発芽率も良いし、なにしろ丈夫なハーブなので、沢山ほしい場合はタネからの栽培がおすすめです!
それから種まきの際、無理に1本立ちに間引かなくても大丈夫です。そのまま育てても、ちゃんと大きくなりますよ。
ほふく性なので、伸びて根が張っている部分を剥ぎ取って移植するのも簡単でおすすめです。