ミニ葉牡丹の誤解【2022/11/2】
2017年の11月に園芸店である若い夫婦が葉牡丹の話をしているのを聞いてブログ記事を書いたのですが、ちょっと手直してこんな感じでした。
以下ブログ記事から
日当たりの悪い場所でも、まさしく牡丹の花のような豪華さで早春まで美しさを保ってくれる葉牡丹。
ホントにありがたい植物なのですが、昔は"キャベツのお化け"とか言われて、畑の回りや、学校や公園の花壇の大雑把な植栽に使われるというイメージで、繊細な寄せ植えの材料にはなりにくいと思われてきました。
ところが最近は、寄せ植えに適した小ぶりのミニ葉牡丹が主流で、牡丹というよりはむしろバラの花のようです。
またプラチナケールと呼ばれる光沢のある品種まで登場して、もはや色の付いたキャベツのイメージはなくなり、冬の寄せ植えには欠かせない"花"になりました。
その人気のせいもあってか、葉牡丹はけっこう高いのです。
先日ある園芸店で寄せ植えに使うために小ぶりの葉牡丹を物色していたところ、目の前に子連れの若いご夫婦がいて、奥様がご主人にこう言っていました。
「ねぇねぇ、この小さい葉牡丹をいくつか買って、こっちのみたいに大きく育てればお得じゃない?」ってな感じで。
"こっちの"は隣の棚に置いてある直径30cm近い、いわゆる昔からある大株の葉牡丹。値段は倍以上はします。
あぁ~~~ここで教えてあげるべきか( ̄▽ ̄;)
店員でもないのに知らないおばさんが余計なことを言って、気まずくなるのもなんなので結局思いとどまってしまいましたが。
心の叫び -- 「奥さん、そのミニ葉牡丹は、春まで、ずーっと、"ミニ"のままなんです (´;ω;`)」
実はわたしも以前同じように誤解していたのですが、葉牡丹は10℃あたりで成長が止まるので、冬の苗はこれ以上大きくならないのです。
ましてミニ葉牡丹として売られてい苗は矮化剤を使って作られているのでなおさら大きくなることはありません。
そりゃ、小さな可愛い葉牡丹をぎゅうぎゅうに寄せ植えにしたのに、キャベツみたいに大きくなられても困るわな~(^-^;)
9月ごろ、連結ポットなどで販売される矮化剤を使っていない小苗なら、大きな鉢に植え替えて冬までに大株に育てることができるでしょう。
以上
とこういう出来事があったわけですが、最近でもある場所でミニ葉牡丹を買おうとしていたところ、隣で見ていた方から「この葉牡丹は大きくなるんですか?」と聞かれたことがありました。
もしかしたら未だにミニ葉牡丹を買って大きくしようと思っている人がけっこういるのかもしれませんね~。